数年前、とある企業で商品開発の仕事をしていました。
どんな商品が売れるのか、どんな商品が求められているのか、企画する業務もありました。
当然、新商品の企画過程や発売前の販売戦略を目の当たりにします。
いい商品ばかりであればぜひとも購入していただきたいのですが、残念ながら実際はそのような商品ばかりでもない。
会社としては利益を上げなければならない。
いい商品であろうとなかろうと。
(いい商品とは思えないというものは、わたしの主観です。お客様からするといい商品であることを願っています…)
どのような商品であれ、ターゲットとなるお客様が「ほしい!」と思うような売り出し方法が練られていくのです。
「刺さる言葉」を巧みに使って。
その仕事に就いてから、広告やテレビ、雑誌を見る目が変わりました。
メディアとメーカーは互いに手を組んで、いかに売り出すのが効果的か研究し、熟知しています。
注意しないと「買いたい気持ち」にさせられてしまう。
本当に欲しいもの、必要なものであればいいのです。
子どものおもちゃやゲーム、ダイエット関連商品、健康関連商品、あげればきりがありません。
みんなその気にさせるのが上手い。
消費者が注意していなければ、簡単にその気になって、「買いたい気持ち」になってしまいます。
そして、女性と男性で販売戦略は異なります。
女性はイケメン王子様が現れるお姫様になりたい気持ちを誰でも持っているんだそうで。
女性へのマーケティングはこれが基本。
感動的な物語で世界観を創る
五感を刺激する演出で訴える
認知しやすい構造で充実感を与える
この視点で女性誌を見ると、面白いですよ。
世の女性は、こういうのを求めているのか、
この会社、こういう路線で来たか、
と違う視点でものごとを捉えることができます。
これは、広く高い視点でいろいろなことを見渡せる訓練になると思っています。
雑誌を読んだり、チラシを見たりして、宣伝文句に踊らされてしまわないように。
くれぐれも注意してくださいね。
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