夢を見た。
大勢の巫女が神の祠の前で舞を舞う。清らかな風が吹き、宵闇の中でも光に満ちた空間になる。
神の信託はそれぞれに必要なことがやってきて。
それぞれが自分の役割を全うする。

安らかなときは永遠に続かない。
多くの侵略者がやって来て、巫女たちを片っ端から捕まえていく。
それは、この地の安泰に終止符が打たれ、戦乱の世の始まりを意味していた。
「想定していたことの一つ。覚悟はできている。」
捉えられた巫女たちはみんなわかっていた。神の、宇宙の流れをみんな知っていたから。
みんな感じていた。この流れに逆らうことはできない。
今はただ、この地の民が安らかに暮らせるように願い祈りましょう。
どうか、どうか為政者となる者が新しい泰平の世を築きますように。
安寧な世が続きますように。

再び皆で出会うことがあれば、その時はお互いに気が付くように、目印となる鈴を。
心に響き合う、鈴を。
鈴の音が共鳴したら、それが合図。
この混沌とした世の中が呼び寄せたのか。
すべては宇宙の采配。
わたしたちは宇宙の一部。
鳴り響く鈴が聞こえますか?
あなたの心に響いていますか?


コメント