数年前、マクロビ、マクロビオテックにハマっていたことがあります。
これしかない、これが正しい、と。
食品添加物はもちろんのことですが、動物性のものはほとんど口にしない。ご飯も玄米のみ。
1年ほど続けました。よく続いたなと思います。今思えば。
そして気づいたことが。
どっぷりハマっているときは全く疑問に思わないこと。
マクロビ実行中、代替食品を食べることがよくありました。
例えば、鶏のから揚げ。
大豆ミートに味付けして油で揚げる。
そう、肉の代わりに大豆でできた肉の触感とタンパク質が摂れる食品を。
ケーキのクリームには、豆腐でできたクリームを。
生クリームとは違うけど、豆腐クリームの方が体にいい。
始めはそれで満足していました。が、何か違う。
違和感が沸々と湧いてきました。
代替食品となる大豆ミート。
本当はそれを食べたいから、代わりに食べる。
クリームを使ったケーキも然り。
食事制限があるわけではなし、食べたいものを食べればいいんじゃない?
それまで何のために食材の制限をしていたの?
健康のため?
肉を食べなければ精神性が上がると言われているから?
食べたいものを我慢して、ごまかす方が体にも精神にもよくないのではないか、
手間がかかるし、作るのも食べるのも結構ストレスになる、
身体にいいと思いこみ、それを家族に押しつけていたのではないか。
ただの自己満足?
毎日の食事作りがだんだんと辛くなってきました。
大事な教えとなる重要なポイントは押さえ、食べない方がいいものはこれから気を付けるようにして、ゆるゆるに行こう。その方が自分にあっている。
伝統的な発酵食は進んで食べるし、食品添加物や人工甘味料、砂糖はできるだけ避けるようにする。
柔軟に考えられるようになったのだと思います。
今でも玄米は時々食べますし、玄米採食のお店に行くこともあり、美味しくいただいています。
このマクロビの経験を通して、寛容性についていろいろと考えるようになりました。
これしかない状態になってしまうと、これ以外のものを攻撃し始める。
他を受け入れない、良しとしない、一神教のように。
ここは、いろんなものがあっていいよ、という八百万の神の日本という国。なにせ八百万もの神様がいろんなところに、いらっしゃる。
クリスマスも
バレンタインも
ハローウィーンも
お盆も
正月も
お彼岸も
佛教も
キリスト教も
いろんなものを受け入れて上手に同化させてきた。
日本人って自分と違う異分子であっても受け入れるDNAがあるんでしょうね。
正解は一つしかないと他を排除すれば、いずれ戦いになる。
いろんな意見があって、中には反対意見もあるけど、それを受け入れる。
そんな寛容さに長けている日本人。これからの世の中に必要とされることなのではないかと思うのです。
コメント