福井市の中心部から少し入った東の山間に、一乗谷という場所があります。
戦国時代、朝倉氏が治め、織田信長に滅ぼされるまで約100年の栄華を誇った城下町でした。
今ではお屋敷の唐門が昔の姿をとどめるのみですが、遺跡の発掘調査が進み街並みも復元されて、当時の生活を垣間見ることができます。
某携帯電話のCMのロケで使われた場所で、福井の方でなくてもご存知かもしれません。
日本史、得意じゃないんですが…
突然、戦国時代の朝倉氏の話になり、ん?どうした?と、不思議に思われる方もいらっしゃるはず。
少しだけ、歴史ロマンにお付き合いください。
リーディングの予約をお受けしたときからいろんなことが起こり、時空を超えた不思議なワンダーランドを体験しました。
まさかこんな展開になるとは…
話は、先日投稿したリーディングの記事から始まります。
リーディングで見えたこの薬師のおじさん、朝倉氏の下で働いでいた三崎安指という実在した方だということがわかりました。
後になって思えば、依頼されたときから伏線が張られていたのだな、と納得できます。
まずは時代背景の下準備をしなさい!ということか?
とある日、家族が明智光秀が主人公のマンガを借りてきました。
「戦国時代か…」とあまり日本史に興味がないわたしは当初読む気が全くなかったのです。
「お母さん、せっかく借りてきたから、とにかく読んでよ。ななめ読みでいいから」ということで読み始め…(マンガのななめ読みってどんなん?)
ただただ、戦国時代、みんな残酷だな~、人の命がまさに虫ケラだよ。穏やかな感じで伝えられてる徳川家康ですらきついなぁ~。
と現在発売されている5巻まで読み進みました。
その後、何日か経って。
もともと知り合いだったクライアントのYさんの姿をふと思い出したとき、戦国時代のイメージしか湧いてこない。
どんなにリセットしようとしても、織田信長や豊臣秀吉、柴田勝家などの家臣、織田信長に滅ぼされた越前・朝倉氏ばかりが脳内再生される。恐るべし、マンガの影響!
と、戦国時代の脳内妄想をリセットしようと躍起になっていました。
そしてセッション当日
Yさんと直接会ってお話を聞けば、違う方向に話が進むはずだと自分に言い聞かせて。
リーディングの予約当日、時間ギリギリでお会いする場所に到着したのですが、その道中の車の中でもやっぱり戦国武将しか頭に浮かんでこない。
どうしたものか、と困ってしまいました。
Yさん、戦国武将だったのかな?どんな戦いをしたんだろう?戦場でたくさんの人が亡くなった?その中の一人?どこに住んでた?と質問してもインスピレーションではなにも帰ってこない。
お会いして、まず始めにお話をお聴きして、情報をインプットしていきます。
その途中で、日本の歴史に興味があるかどうか尋ねてみることにしました。
何かヒントが隠されている気がして。
日本史は興味があり好きだ、
子どもの頃お医者さんになりたかった、
という言葉を聞いた瞬間、戦国時代の脳内再生がピタリと一時停止しました。
浮かんだイメージとは
戦国時代でも、戦場に駆り出された兵士でもなければ、武将でもない。戦国大名の下で活躍し、町で暮らす人も支えていた、薬師だ!と。
薬研や乳鉢で薬草から薬を作っている人。町の人のために寝食を忘れ、仕事する姿。
一時停止したイメージがはっきりと認識できました!
薬師、というイメージははっきりしたものの、誰に仕えていたかということまではわからないし、名が残っている人の可能性は少ないはず。という思い込みがYさんにもわたしにもありました。まさか、朝倉氏じゃあないよね?!と思うものの、仕えていたのはどうも朝倉氏ではないかと思えてならないのです。
その場にいた歴史に詳しい共通の友人にこのことを話すと「朝倉氏って京都から医者や薬師を連れてきたんだよ」だそうで。
やっぱり薬師の仕えていたのは、朝倉氏なのかな?
そうかもしれないね。そうだと面白いね~。
じゃ、家帰って絵を描くね~。ということでその日は帰路につきました。
この薬師と朝倉氏との関係は?
家に帰り、時代背景の整理をしようと朝倉氏と薬の関係などを調べていたら、ゲームの解説サイトにたどり着きました。
ちなみに、旅の薬売りで特に有名なのが「越中富山の薬売り」ですが、これは実際には江戸時代から始まったものであるため、戦国時代には富山は薬学の拠点ではありません。
当時の薬学の拠点としては、むしろ「越前(現在の福井県)」の方が有名で、そこを支配していた「朝倉家」は、地元の薬問屋と深い関係があったと言われています。
そんなことになってたのか、薬と朝倉氏との関係。この説明、納得できる。
なにかすとんと腑に落ちる感じで、やっぱり朝倉氏に関係あるのか~と、これで一件落着と思いリーディングした絵の作成に取りかかりました。
長くなりそうなので、後編へ。
つづきはこちら↓
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